相手の言動に対して、とんでもない方向の考察をしてることありませんか?
私はこれ、よくありました。
最悪の結末を何通りも思い浮かべたり、あげく全部杞憂に終わったりして。
しかもそういう時、「最悪の結果にならなくて、よかった」という安堵感より、「要らない心配し過ぎてめっちゃ疲れた」という徒労感のがひどかったのです。
たとえばこんな風です。
パートナーにいつもの調子で「おはよう」と挨拶したら、「おはよう」が返ってこないどころか、いつもと様子も違う。相手は憮然としていて不快そう。
些細なことのはずなのに…延々と考察スタート

この時点でこちらは長い思考の旅に出発です。
- 「やばい、私は何をしたんだろう(何かしたに違いない、私が悪いに違いない)」
- 「この態度の意味は?距離を取りたいってことか?こちらが気づくのを待ってるのか?それとも謝ってほしいってこと?」
- 「とりあえず謝っておくか?必要あるか?」
- 「そもそも言ってくれたらいいのに、察してほしいとか何?大人なら口で言えよ!赤ちゃんか!」
ご覧くださいませ。相手の意図を推し量ろうといろいろと考察したあげく、自分が責められたくなくて、最終的に相手にキレ始めています。
しかも相手への怒りが十分高まったこの時点で、恐ろしいことに、まだ現実では「何も確認していません」!
本怖:現実では「何も確認していない」
相手が「本当に」こちらへの不満を示していたのか?
「本当に」察してほしいと思っていたのか?
いずれも相手に確認しないことには全く知り得ないことです。
その意味では、上記の思考はほとんど妄想といえます。
これでいざ、勇気を振り絞り、しかし怒りも芽生えてしまってるので、いざ尋常にという面持ちで「今朝なんか怒ってた?なんか文句あるわけ?」などと聞いてみても、
相手からしたら「心配なことが仕事であって気が急いてただけだけど?そっちこそ何急にキレてんの?」
などと、こちらとは全く関係ない理由が分かったり、「それならその場で言ってよ」などと、さらに言い募って新たに揉めたりするわけです。
…ね、これ、ほんとは、くたびれますよね。
お気持ちよく分かります。
でも、思い出してほしいことがあるんです。
上記一連の中で
ポイントは、あなたの中で「何が」起こってたか。
「様子の違うパートナー」を見たとき、ほんとは、どう感じてましたか?
「思考」はあなたを守ろうと必死なので、嘘をつきます。
多少強引でも合理化してくれるし、正当化してくれます。
その妄想に際限はなく、あなたは容易に「被害者」で居られます。
相手を「加害者」に仕立て上げ、なじったり責めたり批判したりできるのです。
でもね、ほんとは、様子が違う時点で「元気ないね、何かあった?」と確認できず、後から自衛のため、いろいろな妄想を巡らすことにしてるのはあなた自身です。
自分を守ること自体は、至って必要です。そこに良いも悪いもありません。
「思考」も「合理化」も「正当化」も、等しく素晴らしいちからです。
でもとべつまくなし、何でもかんでも「責められてる」と感じることにしてる、バランスを失った、その理由が必ずあります。
考察&妄想セットにくたびれてる貴方には、ぜひ、「この理由」をご自身の身の内に探してほしいと思います。
次回はつぶやきから始める◎
「おお、今日も私の妄想は、元気にはかどってるな!」と思ったらぜひ、
「今、何を感じたのかな?」
「何から守るためにやってるのかな?」
と呟いてみてくださいね◎
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