結論から言います → 弱音はそのまま抱えよう
「つらい」「助けて」「傷ついた」「悲しい」「もうダメ」
これらはそのまま感じて味わって抱えるのがいいです。抑え付けようと歯を食いしばって、自分を奮い立たせなくても大丈夫。弱音はあなただけのもので、ぶっちゃけ他の誰にもあなたの弱音は体験できないし体感できません。それらは独り占めして懊悩して味わい尽くす価値があるもの。抱えて生きていきましょう。
とはいえ抵抗する思考、わかるよ
聡いあなたはきっとこんなこと、頭では十分わかっていますよね。「そんなこと当たり前じゃん」とおっしゃるかも。それでも実際にいざ、自分がうまくいかなくて、思い通りにならなくて、悲しくて、不快で、追い詰められて、急き立てられて「つらい」場面を想像してみてください。あなたの頭(思考)は冷静でも、あなたの感情や感覚は叫んでる場合があります。
「辛いを認めちゃダメ!できる!できなきゃダメ!」
「認めたら二度と立ち上がれなくなるよ!!」
「こんな感情は私の中にあるべきじゃない!」
「感じるな!立って、歩いて、やるべきことをやって!」
叱咤激励というよりは、大きな大きな昏い危機感が、そこにはあります。その感覚は「弱音を吐いたらサヨウナラ(死)」と心底思っているので、あなたの「つらい」を殺しにかかってきます。たとえばこんな風に。
「辛いは蓋をしておくの。結構簡単だよ。きっちり閉じて封印するの。
できるよ、やらなきゃダメ。
できるよ、弱い心は置いてけぼりにして。
できるよ、切り離して。
無かったことにするの。
簡単でしょ?」
ひとつだけ覚えておいてほしいのは、その叫びが、あなたのことを心底守りたがってるということです。辛いと認めたら死にそうに怖いことが、昔、あったから。もう二度とあなたをそんな目に遭わせまいと、あなたに向かって叫んでいます。踏み留まるように訴えているのです。
それでもあえて言う → そのまま抱えていくために、思い込みを解こう
もし今、あなたが、この手の弱音を口にしてしまったとたんに、大事なものがガラガラと崩れ落ちるような、もう二度と立ち上がれなくなるような、そんな恐怖や不安を感じるなら。
もしそれで、あなたが今、現実的にお困りなら、きっと今がこの思い込みを解くチャンスです。
もし今、あなたが、自分の弱音を否定しようとなさっていたのなら。
もし今、あなたが、それをしんどく思っているのなら。
今からぜひ、声掛けを始めてあげてください。
「そこでそうして訴えることで、本当は、どうしたいの?」
「つらいを認めると、どんな怖いことが起こると思ってるの?」
別にすぐ答えが返ってこなくても、最初は聞くフリだって全然構いません。あなたの脳みそはとても優秀なので、問いを投げかけてさえおけば、きっと無意識に答えを探してくれます。
「弱音を吐いたらサヨウナラ」の思い込みを、ぜひ解きにかかっておきましょう。
コメント