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解決したい悩みがあるならその「○○○○」をみとめる

こころの癖

基礎コース開始!メリットとは?

リトリーブサイコセラピーの長期講座の一つ、基礎コース(東京17期)が今月上旬から始まりました。

こちらは「人生が本当に変わる人生激変コース」と呼ばれる、本セラピーのいちばん最初のコースです。心の仕組みを座学とビデオで学びながら、グループワークで掘り下げしつつ、定員15名の全参加者が各々オープンセッションを受けられる機会が必ずあり、同期の仲間内で言語化と自己開示の練習をする、盛り沢山の内容となっています。

人生でも稀にみる濃ゆい3カ月間になること請け合いです。

※講座初日の座学の様子

この記事では、初月に参加した感想として、悩みやお困りごとが持っている別側面、
心理的利得/メリット」について書きます。
※コース内容(講義等)のネタバレはございません。

結論から申し上げれば「心理的な問題には、実は解決してしまうと困る側面がある(から、なかなか解決しない)」という話です。

今回はこうしたメリットを、主に事例でご紹介していきます。

例① 言いたいことが、言えない

話の流れで相手に不快なことを言われて、しかしその場で全く反応できずに、全力の愛想笑いでやり過ごし、いざ相手と分かれてから怒りがこみあげてきて収まらない…という経験はないでしょうか。

あんなこと言われる筋合い無い、理不尽、腹立つ、その場でちゃんと言い返せばよかった!
と思いながらも、いつも笑顔でその場をしのぐことにしている場合、やはりこの悩みには別側面があります。たとえば以下のようなことです。

言い返さないことで
  • 相手とモメなくて済む
  • 相手を不快にさせず、嫌われなくて済む
  • 自分が感情的になるところを他人に見せなくて済む
  • 笑って流す大人な対応ができる人、と周りから思ってもらえる

もしもこの「実はひととモメるのが絶対いや」な状態で、相手に言い返してしまったらどうでしょう。
愛想笑いで流すよりはよほど緊張する場面を現実に味わうことになってしまいます。
相手がどんな反応するかもわかりません。
わざわざ事を荒立ててめんどくさいことに、怖いことになるよりは、大人なフリして流しておく方がよほどまし、と心の奥底では感じているかもしれません。

例② 食べたくないのに、食べちゃう

特に負荷やストレスがかかった場面で、めいっぱい過食して時には戻してしまう。胃が痛いし太るししんどいのにどうしてもやめられない…場合もやはり別側面があります。

過食することで
  • 没頭できる
  • ストレスを発散できる
  • 気持ちから目をそらすことができる
  • 考えなくてよい/感じなくてよい

もしもこの「実は、ネガティブ感情から逃避していたい」状態のまま、過食だけぴたりとやめてしまったらどうでしょう。
感じたくないネガティブに直面することになり、非常にしんどいはずです。
お酒や買い物、セックス等よりリスクの高いほかの手段を使ってでも「自分を飛ばす」ことを再開してしまうかもしれません。

例③ 自分を好きになりたいのに、なれない

自己肯定感が低い自覚はあるし、何をしてもセルフ反省会が始まってしまうのがしんどいけれども、だからといって自分責めが止められるわけではない…この場合の別側面もかなりがっつりとあります。

自己否定することで
  • 頑張れる
  • 向上/前進し続けられる
  • まだまだ、と自分を奮い立たせていられる
  • 他人に褒められる/認められる

もしも上記のように「実は、もっともっと頑張って、自分の価値を証明したい」状態のまま、「このままの私はOK」と腹から思ってしまったら何が起こるでしょうか。
やる気を失い、エネルギーを失い、どんどんダメ人間になっていく、そんな「絶対になりたくない自分の姿」が頭をよぎるかもしれません。

実はあなたの言動にはすべて筋が通っている

いかがでしょうか、それぞれ自分が問題行動と思っているものであっても、自分を守ったり、バランスを取ったり、原動力にしている側面があることがお判りいただけることと思います。

これが「心理的利得」であり「メリット」です。

意識下では「思い通りにならなくておかしい」行動であっても、この利得を軸に振り返ってみると意外と自分の言動がここを起点に一貫していることがわかるはずです。

つまり現状はこれらのメリットの方を「最優先に置いている状態」である、ということです。
この現状に良いも悪いもありません。
「メリットが精神的に必須の状態だから選んでいる」、ただそれだけのことです。

自分で選んでいるものは、自分でやめられる

とはいえ、やめたいものはやめたいんだ!という場合(もちろんそうでしょう)、これらのメリットを選ぶのをやめる/手放した先の、自分がこうありたい、という姿を具体化していく必要があります。

上記の例のように、いざやめてしまったその時のイメージが、めんどくさく、恐ろしく、しんどい状況ばかり浮かぶのでは、人間は萎えてしまいます。行動を起こせなくなるものです。

そして大事なのは、これらはすべてあなたの選択であり、あなたが決めれば、これからいつだって変わっていけるということ。
今はメリットがたとえ大きく感じられても、ありたい方向に向かって、自分を諦めずにいきましょうね。

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